麻布台 Atelier Sun and Moon

2016.03.~2019.12.

special thanks to Mr.Daisuke Suzuki

たまごいろ、ひよこいろ、たんぽぽのいろ、それはひかりの部屋

陽だまりに笑顔が集うところ

東京の中でも、とりわけ大都会の真ん中の麻布台、

緑が生茂り、狸も出没すると言われた谷間に、その場所はありました。

すずききょうこさん主宰のAtelier Sun and Moonのサロン。

いつも、きょうこさんの笑顔が迎えてくれました。

再開発のために一帯がすべて消えてしまい、

もう、あの景色は影も形も無いのです。

あの夜、一緒に見た東京タワーも、あの月も。

わたしたちの夢のはじまり

Atelier Sun and Moonの麻布台サロンは2016年3月に期間限定のサロンとしてオープンしました。

床のオイルを自分たちで塗るところからスタート。

ほりほり作家のkinu konishiさんが、サロンの洗面所の鏡やタンクの上部を素敵に手作りでアレンジ。

洗面所の扉のマスキングをつまみ細工の島村佳代子さんが貼る…という風に、手作りのサロンでした。

夢を叶え続けて

おやすみなさい、夢のアトリエ

2019年の暮れ、麻布台の大規模再開発のため、サロンは惜しまれつつクローズされました。

この3枚の写真はサロン最後の日の写真です。

特にラスト一枚は、サロン~神谷町に降りていく坂から「最後に見た東京タワー」です。

サロンとともに、この景色も見納めとなりました。

夏の梅仕事、毎年のお味噌さん、季節折々のワークショップ。

麻布台Atelier Sun and Moonで撮影された写真は、笑顔だらけです。

素敵な眩しい思い出・麻布台サロンを提供してくれた

鈴木ご夫妻に感謝を込めて…

すずき きょうこ

Atelier Sun and Moon 主宰


Atelier Sun and Moon のこと

「月は自ら輝いてはいない。太陽の光が照らすから輝くのだ」

以前ダライラマ14世のお話を聞く機会に恵まれました。

その時に聞いた、この言葉がわたしはずっと忘れられませんでした。

「照らすものがあるから、輝くものがある」

その日の手帳にわたしはそう記しました。

月が太陽に照らされていることは知っていたけれど、何だか大きな衝撃を受けたのです。

でも、この言葉の意味が本当に自分の腑に落ちたのは、その何年も後のことです。

「人はみんな、お互いに誰かの太陽であり、月なのだ」

突然そう思った時に、いつか作りたい場所の名前は決まりました。

わたしの作る料理やお菓子を喜んでくれる人たちは、わたしの太陽なのだ。

わたしも大切な人の太陽になりたい。

この小さなアトリエでは、いろんな人が月になって太陽の光に照らされて輝き、

ある時には、太陽になって誰かを照らす。

得意なことをシェアしたり、大切なことを分けあったり。

そんなことができたらうれしいな。

そんな場所になりますように・・・

 

そう願ってつけたアトリエの名前

Atelier Sun and Moon

あの場所は今はもうないけれど、この思いは変わりません。

わたしは太陽でありたい。

わたしの愛しい太陽たちの。

これから出会うまだ見ぬあなたの。

きょうこさんのお料理とおやつはGalleryでどうぞ!